食卓から暮らしを考える 株式会社ジェイ・ダイニング 林 正人 パティスリー ラ・プラージュ、上木めぐみの子どもにやさしい自然食のある暮らし、野菜ソムリエ慶元まさ美のPrecious-life Style、シェフソムリエみゆきの天使が舞い降りた、海外からの挑戦者サレヴァトーレ・マルコ・マッジョさん、ラ・クッカーニャ、関西元気印料理人今木宏彰、おすすめ料理教室町屋だいどこ姉小路、もったいない侍
岸本選手と言えばFリーグ・シュライカー大阪のエースでありキャプテン。そして日本フットサル界屈指の左ききのスペシャリスト。そんな彼が、いま注目のアスリート食について興味を持ち、日頃のトレーニングと食事を見つめ直し、より効果的な食生活への取り組みをリアルに紹介するこのコーナー。著書『サッカー食』で有名な吉川珠美先生とのコラボレーションで『世界に通用するフットサル食』なるものを一緒に考えます。
今回は、岸本選手の普段の生活を少し覗かせていただき、トレーニングと食事の関係を先生に診てもらいました。
具体論に移る前に、岸本選手に今すぐにできる食事の考え方についてお話しします。
2ND STEP 岸本選手への食事アドバイス ~目的に応じた食事のデザイン編~ by吉川珠美
- 持久力と瞬発力さらにはボールテクニックと総合的身体能力が求められている
フットサルはあらゆる身体能力が求められるハードなスポーツです。つまりマラソン選手と短距離スプリンターの両方の実力を兼ね備え、さらにボールを扱うテクニックやパワーも必要となります。
このようなすべての機能を高めるためには練習やトレーニングだけでなくその努力がより多くの成果を出すための食事の摂り方の工夫が大切です。
この表を見る限りでは、全体的に肉料理が多くて、野菜が少ないように思えます。
若いときならまだ体力や才能でカバーできても、年齢を重ねても同じパフォーマンスを継続して発揮していくためには、食事によるコンディショニングが大切。
例えば肉に含まれる飽和脂肪酸は、血液を流れにくくして心肺機能を低下させている可能性も・・・
反対に魚の脂肪は血液をさらさらにしてくれるので、血行を促進してスタミナを高めるだけでなく、疲労の回復を早める効果もあります。
そして、すべての代謝を助けるビタミンやミネラルは野菜や海藻、大豆などに含まれています。
年齢をともに低下する代謝をカバーするためには、食事でこれらの栄養素を補うことが大切です。
トレーニングDAYS
筋力トレーニングのある日には、その前にしっかりと糖質を、練習後にタンパク質やビタミン、ミネラルを摂取することが重要です。筋肉をつけるためには、その材料となるタンパク質さえしっかり摂取すれば良いと思われていますが、実はそうではありません。トレーニングで消耗するエネルギーが不足すると、結局筋肉のタンパク質が消耗されてしまうので、まずエネルギー源となる糖質をしっかり摂取してその上でタンパク質を補うことが大切です。
例えば筋力トレーニングの前には、バナナと鮭おにぎりやチーズトーストで糖質と適度なタンパク質を補います。タンパク質は、あまり油っこい料理を食べると胃にもたれて
しまうので注意が必要です。
そしてトレーニングのあとのツナギの栄養補給としてゼリーや果物、おにぎりを摂取します。夕食では脂身の少ない牛肉や魚料理とたっぷりの野菜を食べれば、トレーニングによって刺激やダメージを受けた筋肉がスムーズに修復されるのです。
ゲームDAYS
試合や試合形式の練習のときは、そのためのエネルギー源となる糖質と、その代謝に必要なビタミン、ミネラルを重点的に摂取しましょう。よく「グリコーゲンローディング」や「カーボローディング」と言われる食事方法ですが、糖質をしっかり摂取することで筋肉に蓄えることができるエネルギー源であるグリコーゲンの蓄積量を増やし、試合中でのスタミナを高めることができるのです。
ですから試合前やその練習前には肉や魚などのおかずではなく、ご飯や麺類などの糖質をできるだけしっかり食べると良いでしょう。糖質の代謝に必要なビタミンやミネラルはネギ類やにんにく、ゴマに豊富含まれているので、汁ものにたっぷりネギを入れたりごまの入ったふりかけを持ち歩くのも良いのではないでしょうか?

Fリーガー 岸本武志
(シェライカー大阪)
1978年7月5日生まれ。大阪府出身。小学2年からサッカーを始め、中学1年でブラジルへ単身サッカー留学。
98年にはボルトゲーザ・ロンドリネンセとプロ契約を交わしている。帰国後、フットサルに転向すると、持ち前のテクニックと左足から繰り出されるパスで頭角を現す。2007年からは日本代表にも選ばれるなど活躍している。
管理栄養士 吉川珠美
(大阪サッカー協会スポーツ医学委員会)
奈良女子大学大学院家政学専攻食物学部前期課程修了。
「心と体の栄養補給」をモットーに美味しくて体に良い食生活の提案を提唱されています。
武庫川女子大学・大阪アベノ辻調理師専門学校で講師をする傍ら、大阪サッカー協会スポーツ医学委員会の管理栄養士を務める。
著書では「サッカー食」が有名。





